「負けると怒る」が気になる子に合う絵本の選び方|6歳で無理なく始めるポイント

負けると怒る

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ゲームやじゃんけんで負けた瞬間、「もうやらない!」「ずるい!」と怒ったり、泣いたりする。きょうだいや友だちとの遊びが止まり、なだめる側の大人もぐったりしてしまう――。そんな場面が続くと、「このままで大丈夫かな」「勝ち負けを経験させたほうがいいのかな」と迷いますよね。

まず大切にしたいのは、負けて怒ることだけで、子どもや保護者を責めないことです。6歳ごろは、ルールのある遊びや友だちとの比較が増える時期です。一方で、悔しさや恥ずかしさ、思いどおりにならないつらさを、言葉や行動で整える練習の途中でもあります。絵本は「怒らない子にする」ための教材ではなく、気持ちを安全な物語の中で眺め、親子で話す入口として使えます。

6歳の「負けたくない」を絵本選びの手がかりにする

負けたときの怒りには、「勝ちたかった」「みんなの前で失敗した気がする」「ルールが難しかった」「疲れていて切り替えにくい」など、いくつもの気持ちが重なっていることがあります。そこで、勝敗を正しく教える内容だけに絞らず、次の3タイプから選ぶと、その日の状態に合わせやすくなります。

  • 勝ち負けを正面から扱う本:遊びの前後に、負けたときの選択肢を考えたいとき
  • 怒りや気持ちを扱う本:荒れている最中ではなく、落ち着いた時間に感情を言葉にしたいとき
  • 失敗や挑戦を扱う本:勝つこと以外の楽しさや、やり直す見方に触れたいとき

6歳だからといって、長い説明が必要とは限りません。最後まで読むことや感想を言うことを目標にせず、「この顔、どんな気持ちかな」と1ページを一緒に見るだけでも十分です。

比較|負けた悔しさ・怒りに寄り添う3冊

商品 対象年齢の表記 読む人数・形式 遊び方 競争/協力の扱い 親の関わり
かっても まけても いいんだよ ガストンのソーシャルスキルえほん(Kindle版) 4歳〜 読み聞かせ/Kindle版 読後に勝ち・負けの場面を思い出す 勝っても負けても大丈夫というテーマ 短い問いかけで気持ちを受け止める
きもちのくも(Kindle版・こどもの時間舎) 3〜7歳くらい 読み聞かせ/Kindle版 気持ちを「くも」にたとえて話す 勝敗そのものより感情の変化に注目 子どもの言葉を待ち、答えを決めない
しっぱいは せいこうの はじまり(Kindle版) 幼児〜 読み聞かせ/Kindle版 失敗後に「次はどうする?」を遊びにする 成功・失敗の見方を広げる 励ましを急がず、挑戦を一緒に眺める

対象年齢はあくまで商品ページ上の目安です。6歳でも、画面で読むことが負担になる日や、物語のテーマが重く感じる日があります。Kindle版は購入前に立ち読みを活用し、絵や文章量、端末での読みやすさを確認すると安心です。

勝ち負けをそのまま話題にしたいなら

かっても まけても いいんだよ ガストンのソーシャルスキルえほん(Kindle版)

かっても まけても いいんだよ ガストンのソーシャルスキルえほん(Kindle版)
Kindle版 / メーカー推奨年齢:4歳〜 / 人数:読み聞かせ
フランスの乳幼児セラピストが考案した、子ども自身で感情をコントロールするスキルを教える絵本シリーズ「ガストンのソーシャルスキルえほん」の第1弾。勝っても負けても大丈夫、というテーマです。商品ページでは累計20万部超と紹介されています。
注意点:Kindle版です。読み聞かせの後は、感想を無理に聞き出さなくても大丈夫です。
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価格・在庫・対象年齢は変わることがあります。購入前にAmazonの商品ページでご確認ください。(情報確認日:2026-09-20)

合いやすい場面は、勝負遊びで悔しい思いをした翌日や、「またゲームをしたい」と子どもが言い出した前です。負けた直後に読ませて反省を促すより、気持ちが落ち着いている時間のほうが、物語を自分の経験と少し離して受け取りやすいでしょう。

遊び方は、読み終えた後に「勝ったときはどんな顔?」「負けたとき、次にできそうなことは何かな」と、選択肢を並べる形がおすすめです。「深呼吸する」「休む」「もう一回したいと言う」など、大人も案を出して構いません。

良い点は、困りごとと近い「勝ち・負け」を親子で共有しやすいことです。一方で、読後に感想を無理に聞き出す必要はありません。Kindle版であることも踏まえ、端末を見続ける時間が気になる家庭では、読むページを区切る方法もあります。

怒りの奥にある気持ちを言葉にしたいなら

きもちのくも(Kindle版・こどもの時間舎)

きもちのくも(Kindle版・こどもの時間舎)
Kindle版 / メーカー推奨年齢:3〜7歳くらい / 人数:読み聞かせ
うれしい・かなしい・おこる・しんぱいを、くもの様子として見せる感情えほん。気持ちは変わっていくものだと伝えます。
注意点:対象は3〜7歳くらいと表記されています。レビューがまだない新しい絵本なので、立ち読みで確認してください。
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価格・在庫・対象年齢は変わることがあります。購入前にAmazonの商品ページでご確認ください。(情報確認日:2026-09-20)

合いやすい場面は、負けたことへの怒りが強いものの、本人も「なぜこんなに嫌だったのか」を言いにくそうなときです。勝敗の話を直接すると反発しやすい子でも、「今日はどんなくも?」なら答えやすい場合があります。

遊び方としては、読後に紙へ雲を描き、「怒りのくもは大きい? 雨が降りそう?」とたずねます。答えたくなければ、大人が自分の雲を描くだけでも構いません。ゲームに負けた話へ無理に結びつけず、日常の気持ち全般を話題にします。

良い点は、怒りを悪いものとして扱わず、変わっていく気持ちとして眺めやすいところです。レビューがまだない新しい絵本とされるため、内容は商品説明をもとに確認し、立ち読みで絵の雰囲気や言葉が家庭に合うか見てから選びましょう。

「失敗=終わり」になりやすい子には挑戦の物語を

しっぱいは せいこうの はじまり(Kindle版)

しっぱいは せいこうの はじまり(Kindle版)
Kindle版 / メーカー推奨年齢:幼児〜 / 人数:読み聞かせ
何を作っても失敗ばかりの、発明好きなネズミのミロが、周りの応援で「失敗はすごいこと」と気づく物語(26ページ)。
注意点:レビュー件数が少ない新しい絵本です。内容は商品説明にもとづきます。立ち読みで確認してから選んでください。
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価格・在庫・対象年齢は変わることがあります。購入前にAmazonの商品ページでご確認ください。(情報確認日:2026-09-20)

合いやすい場面は、負けることだけでなく、うまくできないこと全般に腹を立てたり、最初から参加を嫌がったりするときです。勝敗から少し距離を取り、「できなかった後」を物語で見てみたい家庭に向きます。

遊び方は、読み終えた後に勝負を増やすのではなく、親子で簡単な工作や積み木などに取り組み、「途中で倒れたね」「別の置き方もあるね」と実況することです。完成度をほめるより、試したことややり直したことに目を向けます。

良い点は、勝つ・負けるの二択ではない視点を持ち込みやすいことです。ただし、レビュー件数が少ない新しい絵本とされ、内容は商品説明にもとづきます。購入前に立ち読みで確認してください。「失敗は成功のもとだよ」と、悔しい最中の子に言い聞かせる使い方は、かえって気持ちを置き去りにすることがあります。

読み聞かせを支える、4つの見方と声かけ例

心理の観点では、怒りの下にある悔しさや悲しさを想像し、「怒っているんだね。勝ちたかったね」と気持ちを言葉にすることが出発点になります。怒りを認めることと、物を投げる・相手をたたく行動を許すことは別です。

発達支援の観点では、負けた直後に長く話し合わず、休む、水を飲む、その場を離れるなど、次の行動を少なく提示します。絵本で見つけた方法を、毎回同じ言葉で短く使うと、選びやすくなることがあります。

教育の観点では、勝敗だけを振り返らず、「ルールを守れた」「最後まで座れた」「相手におめでとうと言えた」など、遊びの中の複数の達成を見つけます。結果だけで評価される感覚を和らげる助けになるかもしれません。

保育の観点では、競争を続けない選択も大切です。協力してパズルを完成させる、家族対絵本の登場人物という設定でクイズをするなど、勝者を一人にしない遊びも混ぜます。

声かけは、説得より観察を意識します。

  • 「負けて、胸の中がぐるぐるしたかな」
  • 「今は休む? それとも絵本を見る?」
  • 「次に遊ぶなら、1回だけにする方法もあるよ」
  • 「怒っても大丈夫。たたくのは止めよう。ここで一緒に落ち着こう」
  • 「勝ちたかったんだね。終わりにするのも選べるよ」

向く家庭・向きにくい場面と、うまくいかない日の調整

これらの絵本は、親子で気持ちの名前や遊び方を少しずつ増やしたい家庭に向きます。毎回の勝負を「学びの時間」にしなくても、寝る前や落ち着いた休日に読める家庭なら取り入れやすいでしょう。

一方、負けた直後で興奮が強いとき、端末を見ることでさらに切り替えにくくなるとき、子どもが絵本自体を拒むときには向きにくい場合があります。そのときは読まない判断で大丈夫です。まず安全を確保し、勝負を終え、静かな場所で過ごすことを優先します。

うまくいかないときは、次のように条件を小さく調整します。

  • 勝負の回数を減らし、「1回で終わり」にする
  • 大人が負け役になりすぎず、運の要素が強い遊びも休む
  • 読み聞かせを全ページから1〜2ページへ減らす
  • 感想を尋ねず、「今日はここまで」と閉じる
  • 子どもが落ち着く方法を、絵本以外にも用意する

怒りが頻繁で生活や園・学校での困り感が大きい、本人がつらそう、周囲を傷つける行動が続くといった場合は、園・学校の先生や地域の子育て相談窓口など、身近な相談先に状況を共有することも選択肢です。

お子さんの様子には個人差があります。困りごとが強い、長く続くなど心配な場合は、かかりつけ医、学校、自治体の相談窓口、専門機関への相談も検討してください。

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